綾野さわら
1980 横浜生まれ、岡山育ち
2004 早稲田大学法学部卒業
    台東区在住

2005.04.29(金・祝)
2005.04.29(金・祝)
「都市は、紀元前3500年頃、交易の中核として出現したとも言われます。都市は本来、人間生活にとって不可欠な「場」として持続的に存在すべきものであるはずです。ところが現在の都市は、いびつに歪められています。それはまるで、本来の姿から人工的に切り取られ歪められた、植物のようです。

森田のりえは、プランターの中の都市に、人間が作ったいびつさへの警鐘を込めます。しかしそれと同時に作品は、人間の持つ創造性、都市の持つ発展性に対するオマージュを内包します。いびつさの中に見いだした好転への期待を、無垢な白色に込め、未来に託します。

綾野さわらは、被写体と撮影者との対話を視覚化したイメージで、歪められた都市の疼きに思いを馳せます。作品は、目を凝らすことによって本質に迫ろうとする姿勢に支えられると同時に、目に映る映像に対して疑いの目を向ける視点にも支えられています。都市の疼きをどう読み解くかは、見る人の直感に委ねられます。」

■■プロフィール■■
森田のりえ

1982 東京生まれ、広島育ち
2004 女子美術大学芸術学部デザイン科卒業
    サインメーカーのデザイン室を経て、現在に至る

2007.8 グループ展「瀬戸内の夏へ」三宅商店(倉敷/岡山)
2007.10 本展「ORGANIC MATTERS」谷中ボッサ(谷中/東京)